Last Updated on 2026年5月4日
筆無精の私は、これまで沢山の冒険や大好きな仲間とのライブやツアーの記録をちっとも残してこなかった。
だって言葉にすると安っぽくなっちゃうでしょ、なんて程のいい言い訳までして…
私のHPを作ってくれているコウさんは、とっても親切で優しい人。カメラマンもしていて、謙虚で紳士なうえ、男前。機械音痴の私にも簡単に(私にとってはそれでも簡単じゃないけれど…)旅やライブの記録を残せるように工夫してくれた。
にも関わらず、ずっと放ったらかしに…
今日はとってもいい事があったから重い腰を上げて書き残しておこう!
思えば、10代の頃から一緒にやってくれる仲間を探す旅の途中。(小学5年の時、友達に無理矢理、Billy JoelのThe Longest Timeのパートを割り振ってアカペラで歌わせて、上手くいかず癇癪を起こして嫌われたことがある…)
最初にきちんと組んだバンドは、コテカというふざけた名前のバンドで、ベースとパーカッションとヴォーカルという組み合わせだったけれど、2人とも大先輩でテレビ番組やラジオでプロとしてキャリアを積んでいる人達だったから、けちょんけちょんなダメ出し。人格も否定くらいの叱咤激励の日々でした。(今ならモラハラものだな)
でも、私は貶されて伸びるタイプだったので、(褒められると怠ける)地道にコツコツ今日まで辞めずに続けてこれたわけです。単に歌うこと、音楽が、好きで他にそれよりも楽しい事がなかったからかもしれないけど。
今思うと、リズム隊だけで歌うというのはプロ歌手であっても厳しい。知らなかったから難しいのが当たり前なんだと思っていたし、シャンノースの世界に入って無伴奏を不自由に思わなかったのもこの下積みがあったらなのだなぁと。今になって感謝だ。
もとい、なかなか同じ熱量でアイルランド音楽を愛していて、私がその人の音が好きで、その人も私のこといいなって思ってくれる(ここ大事)。そして圧倒的な才能の持ち主でその人から学ぶことが出来る、そんな存在はなかなか見つからない。
2024年の夏、CCE主催のFéile東京コールタスナイトでボタンアコーディオンのブレンダン、ダンサーでバウロン奏者のシャーリーン、コントラバスのジェイソン、アイリッシュフルートの晴美さんと共演したことがあった。とても楽しい夜だった。

斗亜、シャーリーン、ブレンダン
そこでハープ奏者であり、歌い手である木村林太郎さんと出会った。(ちょうど私達の前が彼が主催するANONA(ケルティックコーラスグループ)のパフォーマンスだった。私は林太郎さんのブログを読んでいたけれど遠い世界の人で交わる事は無いだろと思っていた。でもひょんな事から、ANONAに加入する事になって、それからというもの林太郎さんには、沢山のアイルランド音楽の歌い手や演奏者と出会うきっかけを貰い、日本各地を旅して歌う機会を作ってもらった。今まで欲しくても手に入らなかったものばかり。大阪EXPOのアイルランド館で歌う事が出来たのも林太郎さんのお陰に他ならないし、林太郎さんと出会ってからいい事づくしである。


風呂上がりではない林太郎氏
その中でも、1番の贈り物は、u-fullの寺田侑加さんとの出会いだ。
それは私の音楽人生の中でとても大きな出来事だった。何故なら、彼女の事が人間的にも音楽家としても大大大好きで彼女も同じように思ってくれていると感じられたから。(違ったらどうしよう…)
そして一緒に声を合わせた時になんとも言えない今まで誰とも感じた事のない磁石がピタッと引き合ってくっつく瞬間のような心地よさを感じたから。
彼女にはメインのバンドがあるのでいつも一緒に演奏は出来ないけれど、それでも日々の練習の中で、あ、これ今度侑加ちゃんと歌ってみたいな、などと考え、アレンジを考えてみるだけでも楽しいのだ。
すっかり話は横道に逸れてしまった…
自分が歌を人に届ける過程で(シャンノースはさておき) 必要不可欠なのはギターだなぁと漠然と考えていた。ピアノやハープは好きだけど持ち運びが大変。シンセも好きだけど電源が要る…。アイリッシュブズーキ奏者か、そんな人どこにいる?といった具合だ。
しかもギターなら誰でもいいって訳じゃない。私の所属しているSEiRENのシュレックはそれはそれは美しい音をつまびくクラッシックギタリストだけれど、アイルランド音楽には全く興味がない人である。(優しいので無理矢理付き合ってくれている…)
やっと見つけた若いギタリストにもフラれてしまうという悲劇。
ある日、いいアイリッシュギタリストは日本にいないものかえ〜、とYouTubeを流し見していると、Frankie Gavinと日本人ぽい人が演奏していた。めちゃくちゃカッコいい。詳細を見ると”Junji Shirota”という人だった。そこから、城田じゅんじの動画を聞き漁った。
テナーバンジョー、五弦バンジョーの名手。ナターシャセブン?アメリカで活躍?そもそも日本に住んでるの?分からない…みたいな感じでした
でもSEiRENのサポーターズクラブのハピちゃん曰く、言霊のチカラは凄いよ!斗亜ちゃん、やりたい事や夢は口に出さないと!との教えから、誰かに望みを聞かれるたんびに、純二さんのギターで歌いたい。と言うようにしていた。
ツアーのバンの中でも、林太郎さんや侑加ちゃん、エミリちゃんにも純二さんのギターで歌いたいと繰り返し言い、バウロンのトシさんが泊まりに来て夜な夜な呑んでいた時に、斗亜さんの今年の目標は?って訊かれて、いつもの如く、純二さんのギターで歌いたいの。というと、トシさん、『思ってるだけじゃなくて実際連絡とってみたら?』
トシさんは非常にロジカルな人で、夢を夢で終わらせない戦術を持っている人だ。いつも私によくアドバイスしてくれる。うん!と元気よく返しつつ、いやいや、ありえん…とそのままにしていた。

訪問を歓迎する愛猫ヴィンセント
それから半年ほど経って、ジェイソンと電話で話していて、一緒に演奏出来る人見つかった?と訊かれて、見つかってないけど、凄いギタリストをYouTubeで見つけたの、Junji Shirotaって人でね、と話したら、丁度その時にジェイソンの隣にいた、イーリアンパイプのキリアンがそりゃ〜、いいギタリストだ!僕友達だよー、と。キリアンは友達でも、私にはねぇ…と思っていたら、
ジェイソン: 大丈夫、外人パワーで僕が連絡とってあげる!
斗亜: えぇー、いいよ。そんか恥ずかしいし。私まだそんな準備出来てないし…
うにゃうにゃ…

(御茶ノ水 Dr.Sound 2に続く)